ある日のめぐみの子

めぐみの子幼稚園の物語。

ある日の1ページをお知らせします。

砂あそび 盛り上がり中

2022年6月

「もうちょっとだよー」

2022年6月27日

あかいとり(年少)の男の子が

どうしても桜の木に登ってみたくて、

「せんせい、やってよー」をくりかえしていました。

 

木の上ではきいろいとり(年中児)が

手の位置や、足をかけるところなどを

一生懸命に伝えています。

 

長い時間をかけて、どちらかがあきらめるのでは・・・

と、思っていたら、

 

上からだまって手を差し伸べるきいろいとり。

そして、

その手を見た瞬間、力を出して、足を踏んばるあかいとり。

「もうちょっとだよー。はやくつかんで!!」

 

そしてついに!!

 

まわりで見守っていた人たちは拍手喝采です。

ひとりのがんばりが、やさしさを生み、

やさしさが勇気をあたえ、

たくさんの人に喜びと感動をあたえてくれました。

 

これです!

こういうかかわり合いに立ち会えることが しあわせ。

 

あそびから

人とのかかわり合いから

得られる学び。

 

育ちあうなかまたち。

 

きゅうりができた!

2022年6月27日

あおいとり(年長児)が世話をしている夏野菜。

りっぱなきゅうりがとれました。

 

はじめは職員がきゅうりを切りました。

「わたしもやりたい」

 

おうちで経験しているのか、

手慣れた手つき。

順番に包丁を持つお姉さんたちにあこがれて、

きいろいとり(年中児)たちが

集まってきました。

 

あこがれて、

やってみたくて、

挑戦して、

工夫して、

そうしてできるようになる。

 

自分の力にするためには

その過程(プロセス)が大事です。

 

あこがれからはじまる。

あこがれられる大人になれるかな、私たち。

 

お花を買いにいきました

2022年6月16日

今年もたくさんのお花を用意してくださいました。

 

すぐに決めた人も、

なかなか決まらない人も、

とっておきの2ポットを選んでいました。

 

「どうしてそのお花にしようと思ったの?」と、たずねると

「このいろが気にいったから」

「かわいいから」

「いいにおいなんだよ」

「じょうぶなんだって」

みんなそれぞれ、よく考えているなあ、と感心しました。

 

子どもたちのために

ていねいに説明してくださった ごとうさん、

ありがとうございました。

 

 

田んぼ活動 田植え

2022年6月13日

しろかきのときは

好きなところを自由に歩いたり走ったりできたけれど、

田植えのときは

植えたところを踏まないように、

これから植えるところも

できるだけ踏まないように。

 

バランスをとりながら

体を張って、

苗を植えていきます。

 

いのちを支えるお米。

 

米作りをとおして

はぐくまれるもの。

 

田んぼ活動 しろかき

2022年6月10日

田植えをする前のしろかき(代掻き)。

 

子どもにとっては

しろかきという名の泥んこあそび。

 

体を張って、

田んぼの土をやわらかくしています。

 

木かげで

2022年6月7日

あかいとり(年少児)たちが

”あそぼーね(大型遊具)”で

なにやら相談中。

おみせやさん、だとか、

はっぱをとる人はだれ、とか。

 

しばらくのあいだ相談は続き、

そのうち相談してるのか何なのか。

そこでみんなといっしょにいることが

うれしいような、

心地いいような。

 

そうなんです。

木かげになっているそこは、

風が吹きぬける 最高の場所なのです。

 

色の研究所

2022年6月9日

あおいとり(年長児)の色水あそび。

経験のある子どもたちなので、

今回は”色の研究所”で

”色をつくる実験”をするのだそう。

 

自分が納得のいく色ができるまで

なんども実験が繰り返されます。

 

色をつくる

色を感じる

色を楽しむ

 

そして生まれる

自分だけの色

とっておきの色

今、この瞬間をいろどる色

 

さいごはおたがいの色をならべて

色の鑑賞会が くりひろげられておりました。

 

おはなし会

2022年6月6日

図書館で

読み聞かせの活動をされていらっしゃるグループの方が

「おはなし会」をしてくださいました。

 

各クラスごとに年齢に合わせた内容を

楽しませてくださいました。

 

わらべうた、手あそび、大型絵本、紙芝居、素話。

豊かな時間をいただきました。

 

えのぐあそび

2022年6月3日

青空の下で

自分の好きな色を

おもいっきり、

とにかく おもいっきり、

思うがままに筆を動かす。

 

正解もない。

失敗もない。

まちがいもない。

 

「あー、おもしろかったー!」

なんとも気持ちよさそうな顔。

 

”えのぐ”という方法で

自分を出しきる、それが表現活動。

 

水やり

2022年6月2日

稲の苗、夏野菜。

おひさまの光をあびて、

ぐんぐんのびる。

どんどんそだつ。

 

当番の子どもたちが、水やりをしたあとに始まる観察会。

ときどきさわって確かめたり。

トマトやナスの赤ちゃんを見つけたり。

 

ひと仕事を終えたあとの

ささやかな喜びの時間です。

 

ひみつの畑

2022年6月1日と27日

めぐみの子幼稚園のすぐ近くに

近隣の方のご厚意で、畑をお借りできることになりました。

 

あおいとり(年長児)たちは

まだ、あおいとりしか知らない畑=ひみつの畑に

ちょっとした特別な気持ちです。

 

さっそく植えたのはサツマイモの苗です。

 

ペットボトルに水を入れて運び、

水やりをしたり、

草取りをしたり。

 

何度も足を運ぶうちに、

足腰が鍛えられたように見えますが、

気のせいかな・・・?

田んぼ活動 たんぼに いってみる

2022年5月30日

めぐみの子幼稚園に稲の苗が届きました。

ことしの田んぼ活動がいよいよ始まります。

 

「まえのあおさんがやってたやつでしょう」

昨年、あおいとり(年長児)が

たびたび田んぼに出かけていたことを覚えているようです。

幼稚園から少し離れているため、

年長児が中心になって田んぼ活動を行います。

 

あおいとりの子どもたちの中には

本当にじぶんたちがやるんだ、と

顔つきが変わった人、背中がピンと伸びた人も ちらほら。

 

しばらくの間は幼稚園のお庭で

苗のお世話(水やり)をすることを

確認し合いました。

と言っても、

ほんとうにこれがお米になるのか半信半疑な様子。

 

そして、

まずは田んぼに行ってみることにしました。

まだ水の入っていない田んぼ。

これからいろいろな経験をさせていただきます。

米をつくる、という営みが

子どもたちをどれだけ育ててくれることでしょう。

この場に、土に、水に、風に、

よろしくお願いします、という思いが わいてきました。

 

子どもたちは・・・。

もうしっかりと虫探しが始まっていました。

またたく間にかわいいカエルをつかまえた人は

すっかりヒーローになったかのよう。

幼稚園にはいない生き物に出会えることも

うれしいおまけです。

 

 

あそびで育つ カプラ

2022年5月24日

あおいとり(年長児)が

カプラ(板状のつみき)であそんでいました。

しぜんにチームに分かれて、

どんどん高く積みあげていきました。

 

はじめはカプラの取り合い。

 

そして、

「こっちのほうがおおきいよっ」と

相手チームと言い合い。

 

崩れてしまったチームでは

「なんでこわすんだようっ!」と

なかま同士でせめ合い。

 

くやしい気持ちの人と

「もういっかいやる」と切り替えた人。

それぞれのおもいがつながり合って、

そして生まれた

共に力を合わせようとする気持ち。

 

生きてるなあ。

育ちあってるなあ。

 

 

目に見えない力は

教えるものではなく、

子どもの中から生まれてくるもの。

 

と、子どもたちが教えてくれています。

 

かなへび談義

2022年5月19日

かなへびをかこんで、

順番にさわらせてもらって、

かなへび談義の真っ最中。

 

「なにたべるの?」

「どこにすんでるの?」

「へー」

きいろいとり(年中児)の質問も真剣。

あおいとり(年長児)も もっと真剣に

「もつときは そーっと さわってよ」

 

あとでわかったのですが、

そのとき持ち主はそこにおらず、

持ち主の友だちが かなへびを守っていたのだそう。

 

年下の人たちと、かなへびと、そこにいない友だちに

気を遣えるなんて!

すごいぞ!!

 

自由に描く じゆうがちょう

2022年5月17日

めぐみの子幼稚園には個人用の「おどうぐばこ」はありません。

のりやハサミ、セロテープなどは

それぞれの部屋で自由に使えるように置いてあります。

 

ただ、自由画帳とクレヨンだけは それぞれ自分のものを使います。

 

それは、

「絵を描く」ことは表現のひとつで、

「描きたい」と思ったときに、

描きたい場所で、すぐに始められるからです。

使いたい色をすぐに手に取ることができるからです。

 

小さなテーブルを外にだしたり、

ろうかにテーブルを並べたり、

たまに寝そべりながら描いたり。

 

この日、

絵を描いている友だちを見て、

「わたしも!」とひとり、またひとりと加わってきました。

「うーん、かくところないなあ、

 あ、そうだ!こっちで かこう!」

最後に来た女の子は、長靴をはいて外に出ました。

 

自由画帳ですから。

描くものも、描くスタイルも、

自由でよいのです。

 

ハートをおとどけ

2022年5月17日

「みてーっ!!ハートがおちてた!!」

 

あかいとり(年少)の女の子が

宝物を見つけたかのように教えてくれました。

 

そのハート形のユーカリの落ち葉よりも

それをみつけたおどろきと喜びいっぱいの その心もちが素敵で、

思わず「写真に撮らせてね」と、お願いしてしまいました。

 

その後、なかまといっしょにさがして

たくさん集めたハート(の葉っぱ)を

だいすきな友だちや先生に

たくさん届けていました。

 

しんぶんプール

2022年5月16日

新聞紙を好きなようにやぶいて、

びりびりのぐちゃぐちゃにして。

 

そんな思いっきり めちゃくちゃにしちゃうあそび。

子どもたちは大好きです。

 

何枚でもちぎっていい。

あつめたり、ばらまいたり、なげたり、もぐったり。

それぞれが、好きなように やりたいことをしています。

 

ずいぶん長い時間、

子どもたちの歓声が響き渡っていました。

 

苗植え と 種まき

2022年5月10日12日

あおいとり(年長児)は夏野菜の苗植え、

きいろいとり(年中児)は花の種まきをしました。

 

「育てる」という営みは、

幼児期にこそ必要だな、と感じます。

幼児期の子どもたちは「アニミズム」といって

すべてのものに いのちや感情があるように とらえています。

 

ゴマ粒のような 小さな小さな種にさえ、

そーっと大事に土にまくのです。

 

「はやくおおきくなってね」

「のどがかわいたかなあ」

「げんきがないね」

 

草木をいつくしみ、大切にするこころが

いっしょに育っていくことを願います。

 

お花の料理

2022年5月9日

めぐみの子幼稚園では、

花壇とプランターの花は

みんなで育てている花。

それ以外の花や木のあらゆるものが

ままごとの材料になります。

 

この日は、

花が終わりかけたビオラをお好きにどうぞ、とつたえると・・・。

あちらこちらでお花料理の腕をふるいます。

 

さて、

どちらのお料理になさいますか???

ともだちだいすき!

2022年5月6日

5月のおだやかな日差しの中、

すべりだいで、

ロープのブランコで、

くっつきあってる なかよしさんたち。

 

それだけで うれしい。

それだけで しあわせ。

 

ふね と いえ

2022年4月27日

あおいとり(年長児)の 棒つみきあそび。

2つのチームに分かれて

それぞれ作ったものは

ふね(海賊船?) と 

いえ(隠れ家?秘密基地?)。

 

よくできているように見えますが

ここに至るまでにトラブル続出でした。

 

つみきがぶつかって痛い思いをする人がいたり、

チーム同士でつみきの取り合いがはじまったり、

相手チームをけなすような言葉をなげかけたり、

自分の考えを主張するだけで話し合いにならなかったり、

話し合いにならないから自分勝手に組み立て続ける人がいたり、

こっそり相手チームのつみきを持って行っちゃう人がいたり。

 

もちろん、

設計図を描いたり、

海賊の小道具(?)をつくったり、

船の周りを泳ぐ魚になりきったり、

楽しんでいた人もいたのですが、

途中で話し合いをしました。

 

立ち止まって、考える時間も大事。

いえ、

うまくいかなくて考えあう時間こそが

大事な学びのとき。

 

年長になったばっかりだものね。

きっとこの1年、

山ほど話し合いの経験を重ねていくのでしょう。

 

やさしさが生まれる

2022年4月25日

新年度が始まって2週間ほどですが、

人と人のつながりあいが生まれています。

 

頭をぶつけて泣いているあかいとり(年少児)のまわりで

痛いところを冷やしてくれているのは

さっきまでお母さんに会いたくて泣いていた女の子。

さびしくて担任から離れがたい人も

いっしょに心配してくれています。

通りすがりに足を止めていく人。

人だかりに気づいて確かめに来る人。

 

そして、

あおいとり(年長)のお姉さんたちが

「(泣いている)○○ちゃんのために、ほんをよんであげる!!」

その本をいっしょに見つめる人たち。

絵本をよんでくれるからかけよってきた人たち。

 

もうそこには

やさしさがあふれていました。

 

そんな場面を見ていたこちらもやさしい気持ちになります。

 

あ、

こうやって、

やさしさは生まれて、

広がっていくのですね。

 

4月の風景

2022年4月22日

きいろいとり(年中児)のダンゴムシ探し。

「いたーっ!!」

「どこどこ?!」

「ここ、ここ!」

 

ちいさな ちいさなダンゴムシが、

おおきな おおきな友情をつなげてくれています。

 

たけのこちゃん

2022年4月19日

保護者の方に

たけのこをいただきました。

皮むきもあそびです。

 

きいろいとり(年中児)が入れ代わり立ち代わり

皮をむいていきましたが、

さいごまでむいていた人たちは、

むいてもむいても終わらないことが楽しくって、

「まだあるー」と、

けらけら笑いながら

手が止まりません。

 

しばらくして見てみると、

あれれ???

たけのこがありません!!

皮をむいていた人たちの姿もなく、

あたりを探してみると・・・。

 

ふたりの女の子がすべり台からおりてきて、

「(たけのこを)だっこして、

いっしょにすべり台してきたー」

まるで赤ちゃんをやさしく抱えるよう。

 

そして、

「こんどは この たけのこちゃんを

病院につれていかなくっちゃ」と

砂場の方へむかっていきます。

 

「ちょっと待って!!」

すぐにお料理をしたいことを伝えると

「えー、もっとあそびたいー」

 

食べ物であそぶなんて、と、思ってしまいそうになりましたが、

いえいえ、

この子どもたちにとっては食材ではなく、

いとおしい存在になったということです。

 

こんなに愛情を注がれて料理された

たけのこの煮物。

いったいどんな味になったのか、

ご想像におまかせします。

 

まだお弁当のはじまっていないあかいとり(年少児)は

帰りにおやつとして味わいました。

翌日、保護者の方から尋ねられた「おせんべいみたいなおいしいもの」は

このことですよー。

↓↓↓

 

涙の4月、抱っこの4月

2022年4月

お母さんに会いたい気持ちと、

あそびたい気持ち。

行ったり来たりの4月です。

 

ちょっと穴を掘っては「かえりたいー」

シャベルをにぎりしめたまま

涙をぬぐいます。

 

「だっこー」

安心できる場所をみつけただけでも大きな一歩。

そこから仲間の様子を眺めます。

だって、みんな、なんだか忙しそう。

夢中になってお料理作り。

 

楽しいあそびも、

子どもの心を整えてくれるのです。

 

進級祝いの音楽会

2022年4月11日

在園保護者の方が、

子どもたちへ進級のお祝いに

ちいさな音楽会をひらいてくださいました。

 

趣味でされている楽器、

バイオリン、ウクレレ、ピアノ。

ちょっぴり大人っぽい曲もありましたが、

進級したての子どもたちの中に

背筋を伸ばして聴いている人もいたようです。

 

 

音楽を聴く方法はいろいろありますが、

機械を通さずにきくことはとてもありがたい経験です。

音は空気の振動で伝わるものです。

楽器から出る音がホールに響き、

そして子どもたちの耳に届くとき、

音楽だけではない、大切なものも

きっと届いたことでしょう。

 

あおいとり(年長児)はその後、

バイオリンとウクレレの大きさをくらべたり、

音色のちがいを聴き、味わったりしました。

 

進級してもいっしょに

2022年4月8日

進級したあおいとり(年長児)と きいろいとり(年中児)たち。

ピカピカの新しい名札をつけてうれしそう。

名札を見せびらかしたり、

「オレたち、あおいとり!なあ」と

仲間意識で顔を見合わせたり。

クラスのみんなで

進級の喜びをかみしめていました。

 

でも・・・

あそびはじめると

やっぱりいっしょ。

好きなあそびでつながるなかまは

年齢のちがいなんて関係ないのです。

 

 

春の風景

2022年4月

この春、

東側の庭の しだれ桜がとても美しく咲きました。

 

すぐそばで

つくしがにぎわっているさまが

集まって話をしているようでした。

 

4月に歌った讃美歌「つくしのように」

(キリスト教保育連盟発行「幼児さんびか」より転載)

 

つくしのように

すくすくと

主イエスのこどもよ

のびてゆけ

 

すべての子どもたちが

新しい場で

すくすくとのびてゆくことを祈ります。